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全国商圏盛衰マップ

東京都市圏

東京都市圏は、吸引力の強い中心地を数多く有する多核都市圏域ですが、地域ごとに観察してみると、時代が移り変わるとともにそれら中心地が盛衰してゆく様子を世相とともに見て取ることが出来ます。ここでは、渋谷・原宿地区や吉祥寺といった若者の街が沈んでいる一方、インバウンドで賑わった銀座の存在感が増している様子を指摘しておきます。

越谷レイクタウン

都市近郊から郊外にかけて吸引力を増加している商圏の多くはショッピングセンター(SC)の開発によって新しく創造されたものです。それによって、地域住民の生活行動が大きく変化してきたことは想像に難くありません。このSCは、この時期の首都圏で特に大きなインパクトがありました。

名古屋都市圏

名古屋は、マイカーでのモビリティが強く、距離抵抗が小さいため、都心部の商業地は都市近郊・郊外のショッピングセンターと直接的な競合に晒されることになるようです。名駅・栄地区といった中心地が大きく沈んでいるのとは対照的に、都心部周辺に多くの商業センターが成長している様子が窺えます。

大阪都市圏

大阪駅の大改修以降は、キタ(梅田地区)の一人勝ちの様相を呈しているようです。今までのところミナミ(心斎橋・なんば地区)は地位が低下しつつあります。この年(2014年)3月に開業した「あべのハルカス(天王寺地区)」の効果は、次回(2019年)調査で確認するのを楽しみにしましょう。

京都

百貨店が立地する四条河原町から三条にかけた繁華街が大きく沈下する一方で、観光客で賑わう京都駅と、京都駅に近接して新設されたショッピングセンター「イオンモールKYOTO」エリアが大きく頭角を現してきました。

福岡

旧来からの商業の中心地、天神地区から博多駅へと福岡商業の中心が緩やかに移動しつつあるようです。

沖縄

全国の中心市街地と同様、那覇市きっての繁華街、国際通りエリアや松山地区の求心力は相対的に低下しています。代わって、郊外にショッピングセンターを中心とする商圏が形成されています。

瀬戸内海

中央左寄りに赤く目立つエリアは、イオンモール倉敷を中心とする商業集積です。疲弊する周辺都市の中心市街地の規模と比較しても存在感が目立ちます。

福井・金沢

左側手前の福井は、駅前に代わって右上のフェアモール福井を中心とするショッピングセンターへと、右側奥の金沢は繁華街香林坊地区から金沢駅前地区へと、商業の重心が移動しつつあります。北陸新幹線の開業効果で、商圏マップは更に変化してゆくのでしょう。

新潟

県下最大の繁華街である古町・本町エリアの求心力は低下しつつあります。代わってイオンモール新潟南が一大商圏として浮上してきました。

仙台

仙台駅中心の旧中心地の勢いが緩やかに衰えつつある一方、イオンタウンが立地する泉大沢や八乙女地区のような北部ニュータウン地区の商圏が成長しています。

札幌

札幌駅からすすきの地区に至る中心市街地は南北で勢いが弱まっています。相対的に都市部近郊へと吸引力が平準化しているのは全国の都市に共通する傾向ですが、市街地南東部の三井アウトレットパーク札幌北広島が伸びています。